■新!呼吸ぶるるるぶびわこ〜2004年3月17日水曜日〜■
●放送内容
パワフルNPO(第50回)文庫広場
●番組内容滋賀で活躍している元気なNPO法人や団体を紹介する「パワフルNPO」のコーナー。今回ご紹介するのは、彦根市で地域文庫を開設している「文庫広場」です。スタジオには代表の 荻田 陽子(おぎた・ようこ)さんにお越し頂きました。地域文庫というのは近隣に図書館などがないために図書サービスが受けられない地域において、図書館の団体貸し出しを利用し、絵本などを地域の公民館などに設置して、地域住民が子どもたちに読み聞かせを行うというものです。文庫広場を立ち上げることになったきっかけは、メンバーの池山さんが、子どもにたくさんの絵本を読み聞かせてあげたいと思ったが、定価ではそんなにたくさんの本が買えないので、古本屋めぐりをするように。そんな中、「文庫」をされている方が書いた本と出会ったそうです。そして、素朴に文庫についてもっと知りたいと思い、図書館で問い合わせるとちょうど文庫の枠に一つ空きが出たと誘われ、すぐに始めることに。そこで池山さんがお知り合いである荻田さんに声をかけて、一緒に文庫広場をされることになりました。池山さんは美容室をされているそうで、当初は池山さんのお店がお休みの日にその店内で文庫をされていました。床に人工芝を敷き詰めて、子どもたちが自由に絵本と触れられるスペースにし、図書館からの団体貸し出しで増えつづける本は、手づくりの専用の棚を置いたそうです。棚は美容室の営業日には裏返すとパーテーション風になるなど工夫されました。現在は、地元である彦根市日夏町のコミュニティーセンターに活動の拠点を置かれています。以前に文庫の絵本が池山さんのお店には入りきらなくなり、困っていたところ、コミュニティーセンターを活動の拠点とすることを快諾。地元自治会が非常に協力的なことが大変ありがたいそうです。月曜日は夕方に保育園から小学生の子どもたちを、水曜日は午前中に保育園入園前などの幼児を対象に読み聞かせの活動を行っています。また不定期で地域の人に楽しんでもらうために行う「文庫祭り」を開催しています。絵本は厳選された絵と少ない文字で構成されているので、逆に子どもたちの想像力を刺激します。また、自分の心情によって、同じ本でも開くたびに違った発見があるものだと思います。言葉の荒れが問題となる昨今、親御さんが意識して子どもたちに絵本と出会 うきっかけを与えてあげてほしいですし、私たちのやっているような活動は誰にでもできることなので、興味をお持ち の方は、ぜひ私たちといっしょに活動に取り組んでください。
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